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意味不明?とっても変な男!

こうして、ダメ男ばかりと付き合ってきた話をご紹介していると、私は男を見る目がないのでは?と思われるかもしれません。ですが、そんなことはありません。ちょっとだけ、運が悪かっただけです。

今回ご紹介する男は、とっても変な男です。本当に、変なのです。別に悪い人というわけではありませんが、あまりにもおかしな行動ばかりを繰り返すので、ついて行けなくなってしまったのです。

世の中には変な人はたくさんいますが、私は彼以上に変な人に出会ったことはありません。念のため言っておきますが、彼は違法ドラッグなどを使用していたわけではありません。天然の変な人だったのです。

◆思い返してみると、最初からちょっと変だった?

彼との出会いは合コンでした。今思い返してみると、最初からかなり変な人でした。
居酒屋での合コンだったのですが、誰かが注文した刺身の盛り合わせが届いた時でした。特に変わったところのない盛り合わせで、タイなどの白身の魚を中心にマグロやイカといったどこの居酒屋にでもあるメニューです。 合コンの場ではありがちなのですが、目の前にいる異性との駆け引きに夢中になってしまい、せっかく食べ物が届いても誰も手をつけないなんてことがあります。この刺身の盛り合わせがまさにそんな状態で、話が盛り上がってきたタイミングだったこともあり、誰も手をつけませんでした。

すると、突然彼が涙を流しはじめたのです。
あまりにも突然のことでしたので、私たちは唖然としてしまいました。どうして泣いているのかを聞いて見ると、彼はその刺身になった魚がかわいそうだというのです。刺身にされるために命を奪われたのに、誰にも手をつけられることもなく、かわいそうだと語るのです。

正直、周囲は引いていましたが、私は少しアルコールが入っていたこともあり、「なんて純粋で優しい心を持った人なんだろう!」なんて思ってしまいました。
そのまま、私は彼にアプローチをかけ、何度かデートを重ねた上で付き合うことになりました。

◆何から何まで変!この人何?

付き合い始めてしばらくして、彼の部屋に呼ばれました。どんな部屋なんだろう、と少しだけ緊張しながら部屋に入ると、そこに私の想像をはるかに超える光景が広がっていました。
なんと、足の踏み場もないくらいに得体の知れないキャラクターのぬいぐるみが転がっていたのです。おそらく、クレーンゲームか何かの景品でしょう。どれも微妙に作りが悪く、かなり古いものも少なくありません。
私は思わず悲鳴をあげそうになってしまいました。

しかし、それからもっと恐ろしいことがまっていました。

彼はひとまず着替えてくる、と言ってバスルームへ向かいました。仕方なく、謎のぬいぐるみたちに囲まれて待っていると、彼がありえない姿で戻ってきました。
なんと、猫の着ぐるみだったのです。妙にくたびれていて、ところどころ汚れた着ぐるみです。明らかに普段から着ている感じで、妙に彼の体に馴染んでいました。

私は、もう耐えられないと思いました。そのまま、用事を思い出した、と言って逃げかえり、それから二度と連絡をとりませんでした。

きっと、彼は悪い人ではないでしょう。しかし、そのセンスにはとてもついて行けませんでした。